シロアリの生態
シロアリは一年中活動しています
シロアリは地中に巣をつくり、蟻道と呼ばれるトンネルを延ばしながら、絶えず餌を探し回っています。
普段は枯れた木や落ち葉などを食べていますが、建物を見つけると、床下の基礎などに蟻道を延ばして、人知れず侵入を開始します。 シロアリが最も活発に活動するのは暖かくなってくる春から初夏にかけてで、 この時期は羽アリが繁殖を目的に飛び立つため、私たちの目にもシロアリの存在が見えやすくなります。
ただし、発見した羽アリは巣から飛び出したごく一部。寒くなってもシロアリがいなくなるわけではなく、 地中や木の内部で人知れず加害し続けます。
シロアリは長生き
シロアリは寿命の長いことで知られています。 女王アリ・王アリは1つの巣に1頭ずつ存在し、寿命は10数年に及びます。 女王は幼虫を常時産み出しながら、腹部は産卵につれて肥大し、一生の間に100万個以上産卵します。
シロアリの繁殖と食害力は思う以上のスピードです。 普段見る事のない床下、天井裏。そのまま放っておいても大丈夫ですか? もしかすると、知らない間に床下でどんどん繁殖し続けているかもしれません。
シロアリの一生
シロアリは4月〜7月頃巣から有翅の生殖虫(羽アリ)が飛び出し、群飛後地上に舞い降りると雌雄がペアになって巣作りを始めます。
雌雄は女王、王となり、交尾、産卵を繰り返し女王は卵巣の発達とともに次第に腹が膨らみ、種によっては元の大きさの数倍に達します。生まれた子供はある程度成長すれば働き蟻として、王、女王を助け、巣を作るなどの作業を行います。子供は雌雄両性があり、それらは成長してゆくにつれ、一部のものが前兵アリを経て兵アリに分化します。
巣の規模が大きくなってくると、ニンフと呼ばれる階級を経てまた有翅の生殖虫が現れ、特定の時期に巣外に出て群飛するようになるのです。